タイトルにもありますように、多くの悩みの解決に役立つ本を紹介しようと思います。
その名も「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」です。
人生を生きていく上で、悩みは尽きないものです。
悩みの無い人間など存在しません。
どうすればいいのか?
そこで、人生をかけて哲学者が導き出した考えにふれることで、私達の日常の悩みを解決する糸口をみつける。
哲学者がその答えに至ったプロセスをたどりながら、哲学に興味をもち、ふだんの思考の枠を広げてみる、それがこの本の内容です。
私もこの本を読んでみて、なかなか読みやすくて面白いと思いました。
読者の皆さんの悩みを解決することが目的なので、それぞれの哲学者の知識そのものは必要最小限でしか出てきません。
私がこの本を読んで特に感銘を受けたところをちょっと述べておきます。
「緊張してしまう」というお悩みのカテゴリでのブッダの言葉で、「瞑想することは『悩む人』から『悩みを観察する人』になることにほかなりません」という部分は是非読んでほしいところです。瞑想で「こころ」を鍛えることも可能であることが脳科学の見地からも証明されています。この部分だけでもこの本を読む価値が十分にあると思います。
「自分の顔が醜い」というお悩みを解決してくれるサルトルの箇所は、我々にこれからを生きていくパワーを与えてくれると思います。
現代人の多くの悩みといえば、「ダイエットが続かない」ではないでしょうか?この悩みに対してもジョン・スチュアート・ミルが見事な見解を示してくれています。
そして、いろんな業界でよく出てくる「不倫」のお悩みに対しても、親鸞が答えを出してくれています。簡単にまとめると、自分の理性の限界を知り、他力にすがることこそが真の悟りに至るというところは、他の哲学者にはない、本当に生の人間の本質を捉えた指摘だと思いました。
この他にもいろんなお悩みや哲学者が登場してきます。
「もうダメだ……」
「立ち上がれない……」
世の中にはさまざまな深刻な悩みを抱えている人がたくさんいると思います。
あなたのその悩みの解決のヒントがこの本でみつかるといいですね。