今回は「万策尽きた!」と思われる状況でもアイデアを捻り出せるメソッドの本「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」について書評・感想を述べてみたいと思います。
この本の著者について簡単に触れさせていただきます。
著者の森岡毅氏は㈱ユー・エス・ジェイのCMOで、2001年に大阪に誕生したハリウッド映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の業績をV字回復させたマーケターです。
目次
アイデア発想法「イノベーション・フレームワーク」
森岡氏はこの本で「天才的な右脳人間になれなくてもいい。常識的に物事を考える凡人ならではの強みを活かせば必ず最高のアイデアに辿りつく」と言っています。
価値を生み出すアイデアの切り口はほとんどの場合は「消費者理解」の中に埋まっているそうです。
そしてこうもいってます。
アイデアの神様の正体は「確率」だと。
そのアイデアをひらめく確率を上げるための方法、つまり「イノベーション・フレームワーク」とは
- 偶然性への依存度が低い
- 右脳的天才タイプではない人にとっても理解しやすく、実践しやすい
ということです。
では、問題解決のためのメソッド・アイデア発想法をざっくりとみていきましょう。
フレームワークでポイントを絞る
物事を解決するときは本質的な目的を正しく見据えることが大切です。
目的を徹底的に吟味
➡アイデアが満たすべき「必要条件」
➡「必要条件」を組み合わせ、絞り込んで自分が必死に思いつくべきアイデアの輪郭をできるだけ明確にする
具体的なアイデアを考え始めるのは最後です。
やみくもに頑張ってもアイデアを思いつく確率は上がりません。
何を頑張るか?どこに集中するか?
何を考えないといけないのか?を明確にする
「リアプライ」でアイデア探し
リアプライとは既存のものを改良することです。
外にアイデアを求めることで
- 圧倒的なスピード
- どこかで実際に消費者に試されていることによる成功確率向上
が得られます。
自分自身でアイデアを0から捻り出すのは最後の手段です。
「ストック」
ストックとは今まで経験によって蓄積された確かな情報のことです。
ストックがあればあるほど問題解決に役立つアイデアを思いつきやすくなります。
「引き出しが多い」とも表現されますね。
なので普段生活していく中で「この経験は何かの役に立つのでは」という感覚でアンテナを常に張っておくことが大事といえます。
「コミットメント」
コミットメントとは、簡単に言うと精神論、つまり根性・執念です。
最後に直面している問題の解決の成否を決めるのは気力です。
「考えつくまで考え抜く」
極限まで追いつめられると、頭の中で眠っている何かが目覚めて生き残るための強力なアイデアを生み出せることがあります。
以上、問題解決のためのアイデアの発想法をかなりざっくりと見てきましたがいかがでしたか?
私はこの本を読んで今までの人生を振り返って自分はいろんなことを簡単に諦めてきたんだなと痛感しました。
自分という資源・資産をいかにフル活用して人生を生きていかねばならないと考えさせられました。
「アイデアは必ずどこかに眠っている」を胸に頑張っていきましょう。