この「大人の人間関係力」という本の感想を述べてみたいと思います。
著者の齋藤孝氏によると
トレーニング次第で人間関係力はアップする
と述べています。
私もコミュ障というか人間関係が苦手で、これはもう生まれつきのものでそういうキャラなんだからしょうがないと半分諦めていました。
しかし、上述のように努力次第で鍛えられるのですね。この言葉はとても心強く感じました。
では、どんなトレーニングを行えばよいのでしょうか?
普段からメモを取る癖をつける
新聞や雑誌を活用して「要約力」を高める
つまり、まとめる力➡伝える力がUPということですね。
だから常に地道な努力が必要で、小手先のテクニックではあまり通用しないということ。
魔法などないんですね。
つまらない話しかできない➡話術や資質の問題ではない
ネタが悪い➡新鮮なネタをひろう➡テレビ・雑誌➡情報の編集能力➡速さや人に話すことを前提として吸収する
ということですね。
雑談には、「当事者意識」と「相手に話をさせること(脳がリラックスして気分がよくなる)」が必要です。
そのためのネタは、ベストセラーの本・視聴率の高いテレビ番組・映画などの情報を普段から蓄えておくのです。
話しているうちに、白熱してきて議論のようになっても大筋で相手に同意すること。
「自分の考えは違う」などと意志表示する必要はありません。雑談の目的は「相手と打ち解けあうこと」にあります。
どちらの方が正しいかとか喧嘩するために雑談するのではないのです。
そして、そのネタが尽きてしまいそうになったら、話を横展開して広げます。ちょっとぐらい脱線してもいいのです。
「天気」「スポーツ」「芸能」「食べ物」の情報を常にアップデートすれば、とりあえず話題に困ることはないでしょう。
だからくどいようですが、ちゃんとした下調べが必要不可欠です。
頭の中に語彙が少なかったら当然話ができるわけがないですから。
この本はどうやらビジネスの現場で役立つようにとのコンセプトで書かれているようです。
すぐ取り組めるメソッドもあれば、これは実践が難しいと思うものもあります。
自分が取り組みやすいものを選んで実践すればよいと思います。
後半では文章の書き方まで指南しているので、私のようにブログを書いている方にも参考になるのでは?
私自身がこの本の本質だと思った言葉が、
「おもいやり」をもって「フォロー」してあげることが重要
です。
白黒はっきりつけるコミュニケーションは無意味
筋の通った理屈で論破しても、そこには一文の価値もない
むしろ、人間関係を壊すという大きな代償がつきまとう
と齋藤さんはおっしゃっています。
私にも身に覚えのある耳の痛い言葉です。
本書は、コミュニケーションのメソッドがとても具体的・詳細にわたって書かれているのでおすすめです。
以前の記事で紹介した齋藤孝氏の著書はこちらです