今回も哲学の本を紹介したいと思います。

その名も「続・哲学用語図鑑」です。

前作の「哲学用語図鑑」は西洋哲学のみだったのですが、今作は、中国・日本・英米分析哲学編という構成になっております。

 

図鑑ということで広く浅くと思いきや、他の入門書には書いてないようなつっこんだところ(用語)まで網羅されています。

 

中国哲学

 

孔子や老子など知っている方も多いと思いますが、中国の思想家を諸子百家といいます。

その諸子百家のなかでも後世まで影響を及ぼしたのが「儒教」と「道教」です。

 

「儒教」では、孔子から始まって、孟子、荀子と続き、朱子の朱子学、王陽明の陽明学への発展と描かれています。

 

「道教」では、老子と荘子の「老荘思想」があります。

老荘思想の説明がかなり簡単に書かれていますが、初学者にはわかりやすいのではと思います。

 

日本哲学

 

日本には明治期までは「哲学」や「宗教」という概念がありませんでした。

西洋の「Philosophy」を「哲学」と訳した西周から始まり、西田幾多郎、九鬼周造等が登場します。

 

日本哲学もなかなか難しいのですが、西田幾多郎の「絶対無」は老子の「道」に近いのかなとも思ったりします。

 

大陸哲学

 

ここでは前作では登場しなかった西洋の哲学者たちがでてきます。

後半は、初学者にとって「誰だ、これ?」とあまり聞いたことがないような哲学者もいるかもしれません。

 

ガダマーの「地平融合」、アルチュセールの「国家のイデオロギー装置」など。

 

英米分析哲学

 

この分野では、デューイの「道具主義」などは現代人にもしっくりくるのではと思いました。

 

ウィトゲンシュタインなどの(言語)分析哲学は私にとってはかなり難しく、ラッセルなども正直この本を一回読むだけでわかるかな?という感じでした。

しかし、前作の哲学者たちの世界観を今作の哲学者たちが、さらに発展させたような感じを受けました。

 

心の哲学

 

主に分析哲学の分野で論じられます。

デカルトの「実体二元論」、スピノザの「性質二元論」など。

 

心を科学する時代が到来しています。非常に興味深い分野であります。

「同一説」「機能主義」「ブラックボックス主義」「マリーの部屋」「哲学ゾンビ」「コウモリの主観」など。

 

倫理学

 

現代の倫理学は大きく3つに分けることができます。

メタ倫理・規範倫理・応用倫理です。

 

ムーア、エイヤー、ヘア、ロールズ、シンガーなど。

 

形而上学

 

形而上学とは、実際に見たり聞いたりすることができない物事を考察する学問です。

20世紀以降の分析的な形而上学は、「分析的形而上学」とよばれています。

 

パトナム、ノージック、マクタガート、クリプキ、ルイス、デイヴィッドソン、デネット、インワーゲンなど。

 

ここまで読んでくると、いろんな哲学者の共通点・相違点がわかってきてとても面白いです。

図鑑というだけあって、それぞれが簡略化されているので、この本を足掛かりに好きな人物・分野の専門の本にステップアップしていくのもいいかもしれませんね!