こんにちは!おしんです。
今回はちきりん氏の「自分のアタマで考えよう」を紹介したいと思います。
考える力を鍛えたいと思い、本のタイトルを見て即購入しました。
簡単にこの本の著者の「ちきりん」さんについて紹介します。
元々は会社員の方だったようで、バブル期に証券会社に勤め、その後米国の大学院に留学してから外資系に入社されたとのことです。
現在は(おちゃらけ社会派と称して)ブロガーとして、政治・経済からマネー・問題解決・世代論などをテーマにして活躍されているようです。
月間PVは100万を超えるとか……
すごいですね。
この本の概要はというと、「知っている」と「考える」はまったくの別物だということです。
本でもニュースでも、ある情報から一つの側面しか読み取れないのは、元々自分の頭の中の知識、固定概念や既成概念に影響されているからなのです。
情報を得て考えられることをすべて列挙せよといわれたら、良い面と悪い面の両方がでてくるのが、知識にだまされていない純粋な思考の結果だということです。
既存の知識はとりあえず置いといて、得た情報から新たに考えてはじめて今まで見えていなかった結論に至るのです。
自分の詳しい分野ほど、新しい考えに否定的になる傾向が見られたら「知識が思考を邪魔している」ことを疑ったほうがよく、反対に、思考力のある人は、自分の専門分野においてさえ新しい考えに対して柔軟です。
つまり、知識と思考は異なるものとして認識しましょう。
古典などの大昔から続く超ベストセラーには、多くの場合「答え」が書いてあります。
しかし、その「答え」に引きずられて自分の頭で考えることをしなければ、新たな思考を開拓していくことはできないのです。(古典を否定している訳ではありません)
確かに今までの私は、ちょっと難しい本を読んでは、「これで少し頭が良くなった気がする」という感じでした。
しかし、この本を読んで目からうろこでした。
知識は知識として大事ですが、「情報を保存する」だけでは雑学で終わってしまいます。まさにアタマをつかう、「考える」が重要なのです。
「思考の棚」を作って、その棚にうまくハマる「知識・情報」に対して絶えずアンテナを張っておかなければいけないということです。
考えるとは「あるインプットをもとに、なんらかの考えに至った」ということです。
自分の考えが無意識のうちになにかに偏ってないかと注意深く振り返ることも大切です。
「本当にそうなのか?それでいいのか?もっと違った考え方があるんじゃないか?」と常に自分の頭の中で意識しておきたいものですね。
- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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