さて、レッスンが開始されました。
レッスンを受ける前に、毎回はじめにこの一週間何があったか、どんな発見・喜びがあったかを、一人ずつみんなの前へ出て、一分でスピーチするということを義務付けられました。
私は一対一の面と向かっての普通の会話をするのにもしんどいのに、この一分間スピーチはハードルが高いなと思いつつ、なんとか自分の番が来るまでになにを喋るか考えて、スピーチをやってのけました。
やはり対人恐怖を克服するためには、あれはできない・これもできないなんて言ってられません。
実際に自分の考えていること・意見を声に出して話すことで脳は活性化されますよね。
それも十何人もいる前で。
私にとっては荒療治ですが、これも話す力、コミュニケーション能力を鍛えるためには乗り越えるしかありません。
初っ端から私にとってはハードルの高い課題をこなして、「なんとかなったな」と安心する反面、「これからどうなるのだろう?」と不安にもなりました。
普通に話したり、コミュ力のある人にとっては、「なんでそんなことでそんなに悩むんだろう?」と思われるでしょうが、私のような人間にとっては、外に出て人とすれ違うだけでもすごく緊張するのです。
そんな私が変わろうとするなら、こういった場数をこなすしかないのでした。
無事にスピーチも終わり実際のレッスンに入っていきます。
レッスンの時間は6時間位だったと思います。
結構長いですね。その1コマ6時間を10回(約3か月)にわたって受けていきます。
テキストは、厚さ1センチ程のと数十枚のプリントがファイリングされたものの2冊でした。
だからレッスンはテキストも使いますが、それは補助的なもので、ほとんどが2~4人で作るグループによるワークで行います。
そもそもNLPとはよりよい人生を築いていくための手段・方法で、それを達成するためのリソース(資源)は自分の中に備わっていると説きます。
その自分の中に眠っている能力を引き出していく為に、数人のワークを作り、互いに質問していくわけです。
普段、一対一でも緊張してうまく話せないのに、複数人と同時に話すなんて私にとってはとてもハードルが高かったのでした。これも今まで人生をサボってきたツケでしょうね…。
人間生きていくにはコミュ力が絶対必要条件であり、これがないと仕事・恋愛・結婚・友人関係もうまくいかないとしみじみと感じました。
ベストセラーの自己啓発本、アドラーの「嫌われる勇気」にもそのようなことが書いてありましたね。
というわけで、いつまでも「自分は不器用だから」「口ベタだから」と言って逃げているわけにもいかないのです。そりゃ友達なんかは「お前はそのままでいいんだよ」とか言ってくれるかもしれませんが、少し人生を生きていくと、そのような言い訳は通用しないということを痛切に感じるのであります。
人並以下のコミュ力を引っ提げてこの世に生まれてきた私は、NLPという心理学に目をつけて、それを極めようと邁進するのでした…。